情報技術者へなろう系ブログ

30歳を前に、文系からの転向を夢見ています

少し悲しい事(人生について)

 職業訓練校にもお盆休みがあります。

 今年は8/11(金)から8/20(日)までの10日間がお休みになります。製造業の休日に合わせているようですね。ですので現在休みの真っ最中。あっという間に過ぎ去ってしまいますが、遊んでもよし、学んでもよし、精一杯夏をエンジョイしてやろうと奮闘中です。

 

 さて、訓練校には若い方だと25歳くらいから、上は60歳くらいの方まで男女幅広く通ってらっしゃいます。

 私の所属しているクラスは 20代5人、30代5人、40代3人、50代2人 といった具合で計15人程で活動を行っています。もう通いだして数ヶ月ですから、それなりに交流も深まって、昼ごはんを一緒に食べたり、登下校のタイミングが一緒になって、雑談をしながら帰ることも多くなってきました。

 中でもAさん(40代半ば:男性)という方と仲良くなりました。

 

 Aさんは他県出身で、仕事を求めて転々とするうちに地元から遠く離れた土地に住むようになったんだとか。

 地元の公立大学卒業後、就職難から地元大手ではあるがかなりのブラック企業に勤めてしまい、毎日怒号が飛び交い厳しいノルマを課せられる日々。疲れ果ててその会社を辞めた後は、飲食、大手自動車工場期間工、工場日雇い派遣と転々とし、契約社員として自動車部品工場で働き始めるも3年でクビ。職安に相談したところ、訓練校に通えばいいと勧められ今に至るとのこと。

 

 普段会話をする限りは、にこやかで気さくに誰とも話せるお兄さんといった感じで、また学習意欲も高く、登下校時も授業でわからなかった箇所があると、年下の私にさえ頭を下げて教えを乞うなど見習う部分が多いです。

 しかし時々、「あぁ…この人は…なるほどクビになるな…」と感じる場面があります。それは「浪費癖」「ギリギリまでサボる癖」「愚痴」です。

 

 Aさんは雇用保険需給日の一週間前から財布の中身が空になると言います。理由はスマホゲームへの課金、タバコ、パチンコとのこと。毎月光熱費と携帯代金、家賃は滞納状態で、需給日のタイミングが遅くなると電気ガス水道携帯いっぺんに止まってしまうのだとか。

 そのため、どうしてもお金が必要な場合は日払いのアルバイトでしのぐそうです。しかし雇用保険需給中にアルバイトで稼いだお金は差し引かれますので、結果的に働き損なのです。

 

 また、勉強熱心である反面、一人になるととことん自分に甘くなってしまうため、課題や手続きなどがあってもギリギリまで取り掛かることをしないそうです。これについては私も人のことを言えないのですが。。。

 

 それから「愚痴」です。40代半ばでありながら気さくなお兄さんといった性格は良い面もありますが、やはり内面に幼い部分も多いのだと感じます。

 それが「愚痴」に反映されていて、いまだに両親がファミコンを買ってくれなかったこと、父親の転職で生活レベルが落ちたことを根に持っていたり、期間工から正社員登用されなかったこと、契約社員で3年でクビ切られたこと、担当教官が時々上から目線で話すことなどを冗談めかすでもなく、「ふざけんなアイツらっ!むかつく!」など怒りを込めて愚痴りだすのです。ちょっと引きます。

 

 つい昨日、このAさんのことで少し悲しい事がありました。

 昨日午後7時頃、スマホに着信がありました。公衆電話からです。明らかに怪しいですし、留守電にも何も残さず切れてしまいました。5分後また公衆電話からの着信。こちらも留守電にメッセージは無し。

 午後9時頃、またも公衆電話から着信です。今度は留守番電話にメッセージが残されました。再生するとAさんの声が聞こえてきます。

 「あー…もしもしAです、基本情報技術者試験の申し込みをお願いしたくて電話しました。あの、いつもみたく携帯止まっちゃって(笑)また10時過ぎ電話掛けます」

 

 お盆休みに入る前、私はAさんに「せっかくだから今習っている内容に関連する資格取りませんか?私はダメ元で応用情報技術者試験を受けようと申し込んだんです。一緒に勉強しましょうよ」と話を振っていたのです。

 Aさんは「いいね!」と乗り気。その場でスマホを取り出し「俺のレベルだと基本情報技術者かなぁ~」と検討を始めていました。申し込み期限があと数日だと伝えると「そんじゃ帰ってすぐ申しこまなきゃな!」と張り切って帰っていかれました。

 

 そして昨日、夜10時過ぎ、公衆電話から「おっ、何度もごめんね~」とAさんが電話を掛けてきました。

 「悪いけどさぁ、受験の申し込み代わりにしてもらえない?携帯止まっちゃって申し込みできないんだよ~」

 受験申し込み締め切りは8/14の午後8時までです。もう手遅れでした。

 

 Aさんに締め切りを過ぎていることを伝えると「へ?あっそっか…」と一言。

なんとも言葉に困りましたが「ITパスポートなら常時受け付けてますからそちらにしませんか?」と声を掛けると

 「いい!いいや!ごめんね!悪かったね!公衆電話、金かかるから、またね!」

キレ気味にそそくさと電話を切られてしまいました。

 

 電話を切った後、Aさんはどうしたのかなぁと考えて、少し悲しくなりました。

 

 まだ短い付き合いですが、想像すると

 きっと電話ボックスのドアを蹴って「ふざけんなや!」と怒鳴っているでしょう。タバコを吸い落ち着いてから頭をコツコツ「あー俺が悪い俺が悪い」とブツブツ。そして帰って不貞寝。もう訓練校辞めよっかなぁと考えているでしょう。

 それくらい失敗するとネガティブに物事を捉え固執してしまう人なのです。また、その失敗を他人にも押し付け、押し付けている自分に自己嫌悪を抱いたりもする人なのです。

 

 そんな想像をしてしまう少し悲しい事でした。

 

 Aさんは別に何も全てがダメダメ過ぎる人ではないと思うのです。世の中にはAさんよりもずっとずっと能力も性格もダメダメな人は沢山います。

 親父太りしてるわけでもなく、身だしなみはサッパリしてるし、40代にして0から情報系の勉強をしているにしては理解も早いほうだし、元より育ちもよくきちんと受験して大学も出ているわけで、Aさんの持つ能力はそこらのやる気の無い有象無象より確実に上です。

 それなのにAさんは、肝心な部分を自ら潰してしまうダメさ、自らを不幸に導く癖を持っているように感じます。

 

 別に資格なんて取れる取れない関係ないし、資格を持っていたところで就職活動には役立たないでしょう。

 私だって資格取れたところでそれが最強無敵の武器になるとかなんて思いません。せっかく取り組むのだから目標があった方がやる気がでるくらいの気持ちです。

 それでも自ら乗り気になったのなら、そして締め切り過ぎて申し込めなくて落ち込むくらいなら、さっさと申し込み程度のことやっとけよ、と思うのでした。

 

 Aさんは今までもこういったことを経験してきているんだろうと思います。

 大学も大事な試験の日にゲームしていて欠席して留年したとか、履歴書作ったけど志望動機書かなかったから提出しなかったとか、提出が遅れると支給も遅れるかもしれない雇用保険関連書類を凡ミスで二回連続で遅れて提出したりとか見聞きした部分だけでも察せるエピソードはいくつかありました。

 しかしどれもAさん自身で防いだり、失敗しても前向きに捉えていれば悪い結果にはならなかったことばかりだと思います。

Aさんは失敗を引きずります。そこが何より自分を不幸に導く癖だと私は感じます。

 

 Aさんに私の考えをぶつけても、Aさんは決して変わることはないし、私もそこまで迷惑なおせっかい焼きでもないのでそんなことはしませんが、それでもAさん、ほんの少しだけ物事の捉え方、姿勢を変えればいいのになぁ。

 あんなにいい物持ってる人でも、ほんのちょっとの部分で人生上手く行かないもんだなぁと、そんな風に考えてしまうのでした。